昨年の冬、泉州フルマラソンを走ったのを最後に、そのあとのマラソンイベントが全て中止になってしまいました。コロナの影響も早1年が経とうとしています。移動の制限やイベントの中止など、日々の暮らし方にも変化を求められています。私の仕事の方は、まったく影響がないとは言えませんが、それ以前からメールを中心とした打ち合わせの進め方をしていたこともあり、停滞することもなく、お会いする際は、事務所にお越しいただくのでなく、お施主様の近くのファミレスやまた会社などへ、私の方から出向く形をとっています。
コロナの影響で、住宅ローンの借入額の見直しが検討されるなど、お施主様の家づくりへの慎重さも増しているのではないでしょうか。私の設計事務所では、WEBサイトのタイトルにあるように、『無理をしない ちょうどいい家づくり』を常々考えていました。『ちょうど良さ』とは、人それぞれ異なる価値観の中にいくつもの答えがあることで、私はそれぞれの答え(考え方)にニュートラル(自然)に向き合って行きたいと考えています。それは決して、人に合わせて答えを出して行くのではなく、相手の考えを受け入れながら、自分自身の中でもう一度考えを深め、設計を進めて行くというものです。私自身50歳を越え、『ちょうどいい』という響きを素直に受け入れることが、やっとできたとこの頃感じています。少し前までは、『ちょうどいい』というのは、どこか妥協しているように感じ、避けていたのかもしれません。無いものをねだるのでなく、いま手にあるものを並べ、整理し、最大限にその良さを引き出すことで、無理をしない ちょうどいい家づくりができると考えています。
一級建築士事務所 Coo Planning / 中尾彰良
平屋の中古住宅を購入された外国人ご家族からリフォームのご依頼をいただきました。
黒を基調として、落ち着いた雰囲気のある空間を考えました。ご家族とご親戚など大勢が集まることから、大きなキッチンダイニングを希望され、それに対面カウンターのあるオーダーキッチンで答えています。
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